
「コンタクトのケア用品って種類がありすぎてどれを選んでいいか分からない」
とお悩みの方は多いのではないでしょうか?
近眼用や乱視用など様々なタイプがあるコンタクトレンズですが、最近ではカラーコンタクトなどファッションの一部としても使用されることが多くなってきました。それと同時に間違ったケアで眼病や最悪の場合失明してしまうというケースも増えてしまっています。便利なコンタクトレンズですが、正しくケアしていくことがとても大切です。
コンタクトレンズはソフトタイプとハードタイプの2種類がありますが、今回はコンタクト初心者さんがよく使うソフトコンタクトレンズのケア用品の選び方やおすすめ商品、正しい使い方について解説します。
ソフトコンタクト用品は3種類
ドラッグストアでは様々な種類のコンタクト用品を見かけますよね。
ソフトコンタクトレンズのケア用品は大きく分けて3種類あります。
・MPS(マルチ・パーパス・ソリューション)タイプ
・過酸化水素タイプ
・ポピドンヨード系ヨウ素タイプ
それぞれについて詳しく解説します。
MPS(マルチ・パーパス・ソリューション)タイプ
MPSタイプは、コンタクトレンズのケアで大切な「洗浄」「すすぎ」「消毒」「保存」を一本で完了できるものです。
また、価格も比較的安いのでコンタクトレンズ初心者の方の多くはこのMPSタイプの洗浄液を使用しているのではないでしょうか?これ1本だけで全てのケアが行えるとても便利なケア用品ですが、消毒効果やタンパク質分解度は高くはありません。そのため、しっかりとこすり洗いやすすぎ洗いをすることが必要になります。しかし、最近ではこすり洗いやすすぎを行わずに使用する人が増えてしまっているため、目の痛みや最悪の場合失明してしまうような眼病トラブルも増えています。
過酸化水素タイプ
過酸化水素タイプは、消毒液と中和剤がセットになったものです。
泡の力で洗浄するため、面倒なこすり洗いやすすぎの必要がありません。高い消毒効果を持ちますが、劇物のため中和剤で中和させないと使用することができません。そのため、使用方法に注意が必要なケア用品になります。しかし、消毒液と中和剤が1つになっている商品もあるので、心配な方はそちらを使用すると良いでしょう。
ポピドンヨード系ヨウ素タイプ
ヨウ素が主成分のポピドンヨード系ヨウ素タイプは、過酸化水素タイプと同じように消毒液と中和剤に分かれたものです。
消毒効果やタンパク質分解度が非常に高いので、眼病予防に優れています。過酸化水素系よりも刺激が少ないので安全性も高いです。しかし、ヨウ素アレルギーの方は使用できません。
【タイプ別】おすすめのソフトコンタクトケア用品
ソフトコンタクトのケア用品を選ぶ時のポイントは「自分がしっかり使えるか」です。
コンタクトレンズは医療機器なので、雑に扱ったり消毒や保管の方法を間違えてしまうと、重大な眼病の原因になってしまいます。汚れをしっかり落とせていなかったり雑菌が繁殖してしまうなど、目に見えない危険がたくさんあります。ですから、「安いから」「楽だから」という理由だけで選ぶことはやめましょう。自分が毎日しっかりと正しいケアのできる商品を選ぶようにしましょう。
おすすめの選び方は、
【コスパ・手軽さ重視】→MPSタイプ
【洗浄力重視】→過酸化水素タイプ・ポピドンヨード系ヨウ素タイプ
それぞれのおすすめ商品を紹介します。商品選びの参考にしてみてくださいね。
【コスパ・手軽さ重視】MPSタイプ
MPSタイプは他のタイプに比べて安価で手に入れることができたり、コンビニなどでも手軽に手に入れることができます。こすり洗いやすすぎ洗いをしっかりとすれば、問題なく使える便利なケア用品です。
MPSタイプで心配される目の痛みや失明の原因になる「アカントアメーバ」の対策に効果があると認められた2つのケア用品を今回はご紹介します。
(参考:国民生活センターHP)
消毒効果もバッチリ!エピカコールド
(オープン価格)
12ml/70ml/280ml/310ml/360ml
消毒時間:4時間
メニコンのエピカコールドは天然系成分フルーツ酸がタンパク質汚れを包み込み、レンズへの付着を防止。さらに付着した汚れにも効果的です。
また、植物原料の界面活性剤を使用しているので、レンズ表面にうるおいベールを形成します。瞳にもコンタクトレンズにも優しいうるおいを与えます。
うるおう装用感。レニューフレッシュ
(オープン価格)
60ml/355ml/500ml
消毒時間:4時間
ボシュロムのレニューフレッシュは、うるおい成分「ポロキサミン」がコンタクトレンズ表面の汚れを浮かせて涙に引き寄せます。
レンズと目の間に「涙のクッション」をつくるので目に優しいつけ心地とうるおい感が続きます。消毒成分は目への安全性が高い「ダイメッド」を配合しているので、レンズに付着した微生物に作用し目に影響を及ぼしにくくなっています。
【洗浄力重視】過酸化水素タイプ・ポピドンヨード系ヨウ素タイプ
次は、洗浄力の高い過酸化水素タイプとポピドンヨード系ヨウ素タイプのおすすめを紹介します。
MPSタイプに比べて洗浄力が高い分、取り扱いには注意が必要です。
洗浄液と中和剤の2回に分けてケアをする必要があり手間はかかりますが、洗浄力を重視する方にはおすすめのケア用品です。
これ1本で消毒&中和まで!エーオーセプトクリアケア(過酸化水素タイプ)
(オープン価格)
消毒時間:6時間
エーオーセプトクリアケアは、消毒と中和がひとつになったとても便利な過酸化水素タイプのケア用品です。
専用のケースにレンズをセットし消毒液を満たしたケースの中に入れれば、そのまま6時間以上放置するだけで、消毒と中和を行ってくれます。消毒と中和が完了すると、過酸化水素は水と酸素に分解されるため涙の成分に近い状態になります。
そのため、装着前のすすぎも不要。そのまま装着できます。手間を省きたいし、消毒効果も欲しいという方におすすめの商品です。
たった20分でケア完了!コンセプトクイック(過酸化水素タイプ)

2,500円(税抜き)/消毒液240ml,中和液15ml×30
消毒時間:10分
中和時間:10分
※カラコンNG
シードのコンセプトクイックはなんと20分で消毒と中和が完了してしまうスピード重視の方におすすめのケア用品です。
過酸化水素の消毒力で短時間でもしっかりレンズをクリアに洗浄します。防腐剤も使っていないので安心して使用できます。使い方も簡単で、消毒液につけて10分放置したら、中和液に入れ替えてさらに10分つけておくだけです。ただしカラーコンタクトレンズには使用できないので注意が必要です。
高い殺菌力!バイオクレンファーストケア(ポピドンヨード系ヨウ素タイプ)
(オープン価格)
3,380円(送料別)30日分×3セット(参考:Amazon)
消毒時間:4時間
オフテクスのバイオクレンファーストケアは、ポピドンヨード系ヨウ素タイプなので液体はオレンジ色。消毒・中和錠と溶解・すすぎ液をケースに入れ、専用ケースにセットしたレンズをつけます。
4時間以上放置すると、液体がオレンジ色から無色に変化します。装用前に溶解・すすぎ液でよくすすいで使用します。
魅力は、高い消毒力と洗浄力です。細菌やウイルス、アカントアメーバはもちろん感染症の要因として問題視されているバイオフィルムにも効果的です。より高い消毒力と殺菌力を重視する方におすすめの商品です。
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正しいコンタクト用品の使い方ポイント5つ
コンタクトレンズを使用する上で欠かせない洗浄液などのコンタクト用品。
正しく使用しなければ、眼病になってしまったり最悪の場合失明してしまうこともあります。最後に、コンタクトレンズを使う人すべてに知っておいてほしいコンタクトのケア方法のポイントを5つ紹介します。
①コンタクトレンズは医療機器であることを忘れない
②必ず清潔な手で扱う
③取り扱い説明書をよく読む
④レンズケースを定期的に交換する
⑤定期的に検査を受ける
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
①コンタクトレンズは医療機器であることを忘れない
毎日使っているとついつい忘れてしまいそうなことですが、コンタクトレンズは医療機器です。
2005年に薬事法が改正され、コンタクトレンズは医療機器の中でも人体に対するリスクの高い「クラスⅢ」に指定されました。このクラスⅢの医療機器には、コンタクトレンズの他に「心臓ペースメーカー」「人工心肺装置」「人工血管」など生命の維持に必要なものが含まれています。
コンタクトレンズも、これらと同じくリスクの高い医療機器であるということを忘れないようにしましょう。最近では、度なしのおしゃれ用カラーコンタクトレンズなどが多く販売されていますが、これらも医薬品医療機器法という法律の規制対象になっています。
平成21年11月4日より、視力補正を目的としないカラーコンタクトレンズ(以下、おしゃれ用カラーコンタクトレンズ)については、視力補正用コンタクトレンズと同じように高度管理医療機器として医薬品医療機器法の規制対象となっています。
これに伴い、おしゃれ用カラーコンタクトレンズの製造・輸入にあたっては厚生労働大臣の承認が、販売にあたっては都道府県知事の販売業の許可、販売管理者の設置が義務づけられています。
インターネットなどで違法に安価で販売されているコンタクトレンズを安易に使用してしまうと、重大な事故の原因となってしまう可能性があります。
しっかりと、承認や許可を取ってある商品なのか確認してから購入するようにしましょう。
②必ず清潔な手で扱う
コンタクトレンズは直接目に触れるものです。
せっかくケア用品でしっかりと消毒をしていても、取り扱う手が汚れていれば意味がありませんよね。コンタクトレンズを付けるときや外すとき、洗うときなどのコンタクトレンズに直接触れる前には、必ず石けんで手や指を洗うようにしましょう。特に、毎日多くの人が触っているであろうスマートフォンは大変多くの雑菌が付着しています。
その他にもリモコンやドアノブなど、手の触れるところには多くの雑菌があります。そのままコンタクトレンズを触るのはとても危険ですよね。コンタクトレンズを触る直前に手を清潔にすることが重要です。
③取り扱い説明書をよく読む
コンタクトレンズのケア用品は、大きく分けて今回紹介した3タイプです。
しかし、各商品ごとに少しずつ使用方法に違いがあります。これはこういう使い方だろうと簡単に考えずに、まずはしっかりと取り扱い説明書を読みましょう。
特に長年コンタクトレンズを使用していると、どうしてもケア用品の取り扱い説明書は読まなくなってしまいます。しかし、その商品の正しい使い方でケアしなければ、しっかり消毒ができていなかったり瞳にとって危険な状態で装用してしまう危険があります。こすり洗いが必要かどうかや、消毒時間などしっかりと確認した上で使用するようにしましょう。
④レンズケースは定期的に交換する
手や指と同じようにレンズケースも長期間使っていたり、雑に使ってしまうと雑菌が繁殖してしまいます。毎日、レンズケースを洗って乾燥させることはもちろん大切です。
しかし、安全のためにも約1ヶ月に1回はレンズケースの交換をすることをおすすめします。多くのケア用品は1ヶ月分で販売されているので、付属しているケースをその度に交換すれば問題ありません。コンタクトレンズを清潔に消毒・保存するためにも、常に綺麗なレンズケースを使用したいですね。
⑤定期的に検査を受ける
どんなに丁寧にコンタクトレンズのケアをしていても、度数が変化したりレンズの薄さなどレンズが自分に合わなくなってくるということがあります。また、自覚症状がなくても眼病にかかってしまっている可能性もあります。
それを防ぐためにも、自分では問題がないと思っていても3ヶ月に1度は眼科の医師による診察を受けましょう。眼に異常がないか確認できるだけでなく、コンタクトレンズの使用状況や、使用頻度、使用時間など正しい使用方法を教えてくれます。自分は大丈夫だと思っていても、必ず定期的に検査を受けるようにしましょう。
さいごに
コンタクトレンズのケア用品は様々な種類があります。
最近ではとても簡単にコンタクトレンズを使うことができるようになりましたが、しっかりと正しい知識を持ってケア・使用することがとても大切です。
自分がしっかりと管理できるケア用品を選び、正しい使い方でコンタクトレンズを使用していきましょう。