
何度塗っても繰り返すリップの乾燥にうんざりしませんか?
紫外線や乾燥など常に外的刺激を受けて、肌の6倍乾燥するリップ。
その角質層は肌より薄く、皮脂腺がないので自分の皮脂で乾燥から守ることができません。
そのため乾燥やハリの減少、血色の悪さなどダメージを受けやすく表れやすいパーツです。
そのデリケートなパーツケアにおすすめなのが「リップ美容液」。
今回は
- リップ美容液とは
- リップ美容液の効果
- 効果を高めるケア方法
- 再生に注目!ワンランク上のおすすめリップ美容液5選
についてご紹介します。
リップ美容液とは
種類が豊富なリップケアアイテム。
- UVカット
- 敏感肌用・低刺激
- オーガニック
- エイジングケア
- 色つき
- ラメやパール入り
- オイル系
などたくさんの種類がありますよね。
また、リップケアアイテムとして「リップ美容液」のほかに「リップクリーム」もありますが、どこが違うのでしょうか?
基本的にリップクリームは
- 紫外線から守るためのUVカットなど日中の外的刺激からの予防を重視
- 乾燥を防ぐために使われている主な成分は油性
それに対しリップ美容液は
- 保湿やダメージの修復を重視
- リップクリームと比べて保湿力が高い
- 不足しがちな栄養を与えてハリ・うるおいのあるリップに
呼び方はブランドによってリップ美容液、リッププランパー、リップエッセンスなどさまざまです。
一般的にはリップクリームはデイケア、リップ美容液はナイトケアを目的につくられています。
(日中にリップ美容液を使う場合は、UV効果のあるアイテムを重ね塗りする必要があります)
では具体的にリップ美容液にはどのような効果があるのでしょうか。
リップ美容液の効果
1.高い保湿力で乾燥を防ぐ
素のリップは皮脂や水分などを分泌できないため、外からうるおいを与えなければどんどん乾燥が進んでしまいます。
「リップ美容液」には
- 保水力に優れた美容成分をリップに深く行き届かせる
- 保湿力の高い膜をつくってうるおいをキープする
という効果があります。
そのため、主に油性成分でコーティングするリップクリームにはないうるおいを得ることができ、高い保湿力を実現します。
2.不足しがちな栄養をチャージできる
紫外線や乾燥などの刺激に敏感なリップは、ハリの元であるコラーゲンなどが壊れやすい過酷な環境です。
そのため日々、細胞を修復・再生させることが大切です。
リップ美容液は「保湿」だけでなく「ハリ・弾力」に効果的な美容成分が入っているものが多いので、毎日失われがちな栄養を与えることができます。
必要な美容成分を補うことでリップの美しさをアップデートできるという特徴から「リップ美容液」はリップクリームよりリップそのものを美しくするアイテムと言えますね。
続いて、さらにリップ美容液の効果を高めるケア方法をご紹介します。
リップ美容液の効果を高めるケア方法
1.リップの縦ジワに沿って塗る
リップをよく見ると縦に細かくシワがありますよね。
このシワを埋めるように縦に塗ると、繊維の乱れに効果的に浸透して縦ジワの原因にアプローチできます。
リップブラシを使うと口角など細かいところも塗りやすいですよ。
2.ラップ+蒸しタオルでパック
フィルム状のリップパック、よく見かけますよね。
台所にあるラップをリップにあてると、パックと同じように美容成分が浸透しやすくなります。
体が温まっているお風呂上りにするのがおすすめです。
さらに効果を高めたい場合は、ラップの上から蒸しタオルで温めながらパックするといいですよ◎
3.リップマッサージをする
マッサージには血行を促進する効果があります。
血行を良くすることで美容成分や栄養の巡りがよくなり、浸透しやすくなります。
リップパックの後、そのままマッサージするのがおすすめです。
- リップの中心から外側に向かって指で軽くなぞります
- リップの中心をくるくると小さな円を描くように口角まで優しくマッサージします
睡眠中はまさに再生・ダメージ修復のゴールデンタイム。
効果を高めるケア方法でうるおい溢れるリップをつくりましょう。
つぎに、美容液の中でもナイトケアにぴったりな再生力に優れたアイテムをご紹介します。
再生に注目!ワンランク上のリップ美容液5選
細胞の乱れを整えたり、再生に力を入れたリップ美容液があります。
それは「エイジングケア」向けのリップ美容液。
細胞の衰え・老化の予防がテーマの「エイジングケア」。
このシリーズは「保湿」だけではなく細胞を活性化させる成分が入っていたり、リップそのものを美しくするためのワンランク上のケアができます。
また、エイジングケアシリーズにはそのブランドの研究開発で最新の有効成分が使われやすいのが特徴。
ただ、はっきりと「何歳から始める」という制限はありませんが、今からでも遅くありません。
繰り返す乾燥に気づいた時点で早めに始めましょう。
では次に、リップそのものを美しくする美容成分が入ったワンランク上のリップ美容液をご紹介します。
トラブルや老化の原因「糖化」に着目!乾燥やくすみに効果的な美容液
ロート製薬 エピステーム「リップエッセンス」
10g 3,500円(税抜)
ロート製薬の先進的な技術を応用し、糖化に着目したエイジングケアブランド「エピステーム」。
肌トラブルや老化を進める原因「糖化」とは?
「糖化」とは、タンパク質と糖が結びついてタンパク質の性質が変わってしまうことです。
皮膚はタンパク質でできていて、特にケラチンというたんぱく質や角質のあるコラーゲンが糖化に弱いんです。
糖化するとケラチンは水分を抱え込みうるおいを保つ力が弱くなり、コラーゲンはハリや弾力アップの効果を発揮しません。
さらに、
透明→黄色や褐色
に色が変化してしまいます。
この性質や色の変化が
- 乾燥
- くすみ
- ハリ・弾力の低下
の原因になっています。
このリップエッセンスには、リップの糖化に対抗する美容成分「AGディープクリアコンプレックス」として
- ウメ果実エキス →「抗糖化」
- エーデルワイスエキス →「抗炎症」「抗酸化」
が入っています。
この美容成分が真皮と表皮の糖化にアプローチして
リップそのもののうるおいや保湿力を高め、透明感やハリ・弾力をアップしてくれます。
コラーゲンを支える「エラスチン」に着目!リップの内側から溢れるハリ・うるおい
オバジ ダーマパワーXリップエッセンス
10g 1,500円(税抜)
同じくロート製薬のオバジ エイジングスペシャルケアシリーズ「ダーマパワーX」。
肌の内側からはたらきかけ、肌本来の力を最大限に引き出すことをミッションとしています。
その中でもコラーゲンを束ね、弾力の元になる繊維「エスケラチン」に着目。
真皮の80%ほどがコラーゲンでできていますが、そのコラーゲン自体は太く堅い繊維。
コラーゲンの周りをエスケラチンが絡み合うように支えることでハリ・弾力のある肌を作っています。
また、保湿効果も高くリップに塗ると水分を抱え込んでうるおいをキープしてくれます。
そのエスケラチンが不足するとうるおいやハリがなくなり、リップの縦ジワの原因になります。
美容成分として
- ビタミンA誘導体 →「新陳代謝アップ」「抗酸化作用」
- エラスチン →「保湿」「ハリ・弾力」
- コラーゲン →「ハリ・弾力」
- ヒアルロン酸 →「保湿」
が含まれています。
真皮のハリ・弾力・うるおいを高めてしなやかなリップをつくります。
血管とヒアルロン酸を作る細胞に着目!ハリ・弾力・うるおいをアップさせる美容液
ポーラ B.A リップ バーセラム
3.6g 6,800円(税抜)
ポーラの最先端テクノロジーを使った最高峰ブランド。エイジングケアラインの「B.A」
美しいリップを育てるために、ポーラは
- リップの血管を健康に保ち栄養を行き届かせること
- 柔らかなハリや弾力を作るヒアルロン酸の分泌を増やすこと
に着目しました。
その結果、美容成分として
- サイクルアップエキス-L →美容成分のはたらき1
- BAコアリキッド-L →美容成分のはたらき2
- ゴールデンLP →美容成分のはたらき2
- YACエキス →美容成分のはたらき3
- コアフォーマ-L →美容成分のはたらき4
を配合しました。
それらの美容成分のはたらきは
- リップの血管を構成する血管内皮細胞にうるおいでアプローチする
- ヒアルロン酸を作る線維芽細胞と肌誕生因子の1つ「バーシカン」にはたらきかける
- くすみの原因「糖化」を防ぐ
- リップの上で厚みのある保湿膜を作り、美容成分の浸透を高める
です。
血管とヒアルロン酸を作る細胞にアプローチして、ハリ・弾力・うるおいのある健康的なリップに導いてくれます。
縦ジワの原因「ケラチン繊維の乱れ」に着目!保水性と透明度アップに優れた美容液
資生堂ベネフィアンス「フルコレクション リップトリートメント」
14g 3,500円
資生堂のエイジングケアブランド「ベネフィアンス」。
資生堂は、縦ジワの原因「角層の折れ」に着目しました。
角層の主成分「ケラチン繊維」が乱れると角層が折れやすくなり、リップが繰り返し動くことで縦ジワができやすくなります。
そこで水にも油にも溶ける独自成分「アクアインプール」を開発し
- 水分を抱え込みうるおいを保つ「保湿」
- リップの表面に膜を張って水分のうるおいを防ぐ「油分」
の両方の効果を得られるようになりました。
さらにアクアインプールには
- 乱れたケラチン繊維を整列させる
- 角層の水分保持力を高める
- 透明度をアップさせる
という効果もあり、縦ジワにアプローチします。
※このリップ美容液には「PEG/PPG-36/41ジメチルエーテル」という型のアクアインプールが使われています※
保湿成分として
- コラーゲン→「ハリ・弾力」
- アクアインプール→「保湿」「再生力」
が入っており、トリートメント効果の高い美容成分で縦ジワが目立たずハリ・なめらかさのあるリップをつくります。
7つの植物オイルに着目!バリア機能を強化してうるおい続くリップに
ヘレナルビンスタイン リプラスティ R.C.リップ ソーク
6.5ml 8,200円(税抜)
世界有数の先進美容機関のひとつとされる、スイスのラクリニック・モントールと共同開発されたエイジングケアシリーズ「リップラスティ」。
7つの植物オイルのはたらきに着目し、
- 保湿力
- 抗酸化作用
- 抗炎症作用
- 脂肪間脂質の再生
などに優れた植物オイルをブレンドしました。
7つの植物オイルそれぞれのはたらきについて
- メドウフォーム油 →リップの表面に保水力に優れた膜をつくります
- クロフサスグリ種子油 →抗酸化作用が高く、シワ対策に有効
- アンズ核油 →すばやく浸透してうるおいを与えます。抗酸化作用にも優れています
- エチウムプランタギネウム種子油 →細胞間脂質の再生を促します。抗炎症作用があります。
- ゴマ油 →浸透性が高いオイルで、炎症を抑えながらリップを柔らかくします
- ホホバオイル →リップによく浸透しながら角層内の水分の蒸発を防ぎます
- スクワラン →水分の蒸発を防ぐ膜をつくり、壊れたバリア機能をサポートします
さらに、リップをなめらかにする成分として「フィトスフィンゴシン」を配合しました。
油性成分フィトスフィンゴシンは角層にある細胞間脂質「セラミド」と構造が似ています。
水分と馴染みやすいという特徴があり、水分と油分で交互にサンドイッチを作ることでバリア機能や保湿効果が高まります。
美容成分として
- 7つの植物オイル →「保湿」「抗酸化」「抗炎症」「再生」
- ビサボロール(医薬品として認められた成分) →「炎症を鎮める」
- フィトスフィンゴシン →「保湿」
が入っています。
「保湿」だけでなく炎症を鎮め、細胞の再生を促すことでリップそのものをきれいに整えます。
乾燥知らずのうるおいリップに
いかがでしたか?
「保湿」だけではなく「ハリ・弾力」「透明感」にもアプローチできる美容成分が豊富なリップ美容液。
美容成分をリップにしっかり浸透させることが効果を高めるケアがポイントです。
さらに睡眠中のゴールデンタイムを有意義にするために、細胞の再生に着目したおすすめリップ美容液を5つご紹介しました。
ワンランク上のリップ美容液でリップの素肌力を高め、うるおい・ハリ・透明感のある美しいリップをつくりましょう。