
最近では芸能人の発言などから「洗顔料を使わない洗顔」が美肌に良いと話題になっていますね。
みなさんは朝晩と洗顔料を使って洗顔をしていますか?洗顔料を使わずに美肌になれたら楽だしやってみようかな〜と簡単に考えた方。要注意です。
実はこの洗顔方法は良い効果が出る人と悪い効果が出る人に分かれます。
今回は、洗顔料を使わない美容法の合う人・合わない人の違いやメリット、デメリットについて解説していきます。
洗顔料を使わない方がいい人と使うべき人の違い
まず、ここからの洗顔料を使う・使わないの話は「朝の」洗顔についてです。
夜の洗顔は多くの人がメイク落とし(クレンジング)の後に行いますよね。メイクを落とした後の洗顔はどんな人にも洗顔料を使っていただきたいからです。メイクを落とした後の肌は、クレンジング剤や落ちきらなかったメイクが残っている状態です。クレンジング剤や落ちきらなかったメイクは、洗顔料を使わないと落とすことができません。
これらをしっかり落とさなければ、どんな肌質の人でも肌トラブルやくすみ・ざらつきの原因になってしまいます。ですから、「洗顔料を使わない美容法」は朝(もしくはメイクをしなかった夜)の場合のみとして考えてください!
では、「洗顔料を使わない美容法」が合う人と合わない人の違いはなんでしょうか。
「洗顔料を使わない美容法」
・【合う人】敏感肌さん・乾燥肌さん
・【合わない人】オイリー肌さん・混合肌さん
大きく分けるとこうなります。ニキビ肌さんの場合はどちらのパターンも考えられますので後述します。詳しくみていきましょう!
敏感肌さん・乾燥肌さんの場合
敏感肌さんや乾燥肌さんのお肌は、皮脂の量が少なく外部からのちょっとした刺激でもかゆみや赤みを引き起こしてしまうデリケートな状態です。
一方、洗顔料は皮脂を落とすことを目的としていますので皮脂の量がもともと少ない方にとっては皮脂をとりすぎてしまう原因にもなってしまいます。夜寝ている間につく汚れはホコリや垢などがありますが、これらは水やぬるま湯でも落とすことができます。
もちろん寝ている間に皮脂も分泌されますが、その量が少ない肌質の方は夜の洗顔だけで十分皮脂のバランスは取れるといえます。
皮脂が全て私たちの肌にとって悪いということはありません。
肌のバリア機能を高めるために皮脂は必要ですので、敏感肌さんや乾燥肌さんはせっかく分泌した皮脂を落としすぎないように洗顔料を使わない洗顔方法を行うことは効果的です。
オイリー肌さん・混合肌さんの場合
オイリー肌さんや混合肌さんのように皮脂の分泌が多い方は、朝も洗顔料を使って洗顔することをおすすめします。
水やぬるま湯のみの洗顔では、寝ている間に分泌された余分な皮脂を落とすことができません。水は油分となじまない性質なので、油分だけが肌に残ってしまう状態になってしまうからです。
わたしたち人間は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われており、朝の洗顔はその汗や過剰に分泌された皮脂を落とす役割があります。ここで洗顔料を使わずにいると、余分な皮脂や毛穴汚れが肌に蓄積してしまい肌のごわつきやニキビなどの肌トラブルの原因となってしまいます。
しっかりと洗顔料を使って、余分な皮脂や汚れを落とすようにしましょう。
ニキビ肌さんの場合
ニキビの原因は無限にあります。単純に皮脂だけが原因ではありません。
まずしっかり皮脂を落とせていないことがニキビの原因になっている人は朝もしっかり洗顔料を使って皮脂を落とすようにしましょう。余分な皮脂が肌に残っているとそれがニキビの原因になってしまうからです。
次に、皮脂の落としすぎ(洗顔のしすぎ)が原因でニキビができてしまっている人。
こちらは足りない皮脂を補うために肌が過剰に皮脂を分泌してしまうことがニキビの原因になっていると考えられます。しかし、この場合は多くの人が無自覚です。自分はオイリー肌が原因でニキビができていると思い込んでいる方が多いので、一度今までの洗顔を振り返ってみましょう。
1日3回以上洗顔をしている・1回につき2分以上かけて洗顔をしている・皮脂を落とすためにゴシゴシとこすって洗顔をしているなど1つでも思い当たることがあれば、要注意です。
皮脂の落としすぎによってニキビができている人は洗顔料を使わない洗顔を試してみましょう。ニキビの原因は意外にも、ニキビを治すために頑張っていた洗顔にあるかもしれません。
また、正しい洗顔ができていてもストレスやホルモンバランス、食生活などの生活習慣が原因でニキビができることもあります。
洗顔料を使わずに美肌!メリット3つ
自分が洗顔料を使うべきか、使わないべきか分かっていただけたでしょうか?
ここからは「洗顔料を使わない美容法」のメリットを紹介します。洗顔料を使う場合に比べてどんないいことがあるのか見ていきましょう。
メリット①皮脂の落としすぎを防ぐ
洗顔料を使ったあとにつっぱり感を感じたことがある方は多いのではないでしょうか?
あのつっぱり感は、洗顔料によって皮脂を落としたことによるものです。
もちろんその後のスキンケアが大切ですが、肌が内側から作り出した皮脂を外から補給するのは難しいです。
敏感肌さんや乾燥肌さんのように、もともと肌の作り出す皮脂量が少ない場合は洗顔料によって肌に必要な皮脂まで落としてしまっているかもしれません。
一方、洗顔料を使わない洗顔方法では、水やぬるま湯ですすぐだけですからもちろん皮脂は落としません。
余分なホコリや垢など肌の表面についた汚れだけを洗い流すことができるので、皮脂の落としすぎによって乾燥に悩んでいる方にとっては有効な美容法であると言えます。
メリット②肌に負担をかけずに洗顔できる
敏感肌さんの場合は、スキンケアはどれだけお肌に優しいかが重要になります。
少しの刺激でかゆみや赤みを引き起こしてしまう場合、肌のバリア機能が低下してしまっていることが原因のひとつとして挙げられます。
そこで、洗顔において肌への負担を最小限にするのが「洗顔料を使わない美容法」です。
洗顔料には界面活性剤など肌にとって負担になってしまう成分が少なからず配合されています。
それらによる刺激を避けるために、水やぬるま湯のみで洗顔を行うことは効果的です。
洗顔料が肌の負担になっていると感じている場合は、思い切って水やぬるま湯だけの洗顔に変えて見ましょう。
メリット③手間が省ける・経済的
これは後付け的なメリットにはなりますが、洗顔料を買わなくても良いことや洗顔料を泡立てる手間を省くことができるのも「洗顔料を使わない美容法」のメリットでしょう。
注意したいのは、手間を省くため・洗顔料を買わないことを目的にしてはいけないということです。
あくまでも、自分の肌質に合わせて洗顔方法を選ぶようにしてください。
洗顔料を使わないことのデメリット3つ
一見良いことばかりに見える「洗顔料を使わない美容法」ですが、もちろんデメリットもあります。
デメリットもしっかりとおさえた上で、自分に「洗顔料を使わない美容法」が合っているのか合っていないのかを見極めましょう。
デメリット①余分な皮脂を落とせない
洗顔料を使わないで洗顔をするということは、水やぬるま湯で顔をすすぐということです。
肌に余分な皮脂がある場合、水と油はなじみにくいので余分な皮脂を水やぬるま湯だけで落とすことは難しいです。
肌にとって皮脂は必要ですが、余分な皮脂が肌に残ってしまうと化粧ノリが悪くなったりニキビの原因になったりと悪い結果を招いてしまいます。
皮脂の量が少ない敏感肌さん・乾燥肌さん以外は基本的に洗顔料で余分な皮脂を落とすことをおすすめします。
くすみ・ざらつきの原因になる
洗顔料の泡は手では感じ取れないほどの肌の凸凹にフィットして毛穴や肌のキメにある古い角質や汚れを落としてくれます。
洗顔料を使わずに洗顔をしていると、このような細かい汚れや古い角質がたまってしまい肌のくすみやざらつき、ごわつきなどの原因となってしまうのです。
肌は常にターンオーバーを繰り返し生まれ変わっているので、古くなった角質や汚れを落としていかないと新しい肌細胞の成長の妨げとなってしまいます。
水やぬるま湯だけではこのような古い角質や毛穴汚れを落とすことはできないということを注意したいですね。
化粧水や乳液が浸透しにくくなる
ここまででご紹介したように、肌にたまった古い角質や汚れを取り除かなければ外からのスキンケアの成分が肌に浸透しにくい肌状態になってしまいます。
お風呂上がりや洗顔後に化粧水や乳液が肌に浸透していくのは、汚れや古い角質が落とされたことによって肌の角層まで成分が入り込みやすくなっているからです。
くすみやざらつき、ごわつきの原因である古い角質や汚れの上から化粧水や乳液を浸透させようとしてもしっかり入ってくれません。
洗顔後のスキンケアの効果をより高くするためには、余分な皮脂や角質を落としておくことが必要です。
さいごに
洗顔料を使わない美容法について理解していただけましたでしょうか?
なんとなく楽そうで簡単な方法なので気軽に試したくなってしまいますが、洗顔料を使わないことによって肌トラブルの原因になったり、ニキビの悪化など状態が悪くなってしまう可能性もあることをしっかりと認識していただきたいと思います。
しかし、敏感肌さんや乾燥肌さんのように洗顔料の洗浄力や成分による刺激に悩んでいた方にとってはとても効果的な美容法になります。
まずは週に1〜3回からはじめてみると良いでしょう。
自分の肌を知ることが美肌への第一歩です。
今までの思い込みを一度忘れて、改めて自分の肌に何が必要なのか考えて見ましょう。
あなたが、自分にぴったりの洗顔方法に出会えて更に美肌になれますように♡