
オーガニックコスメ、オーガニックのスキンケア、オーガニック食品など…
「オーガニック」という言葉を最近よく聞きますよね。
なんだか自然で体に良さそうなイメージのあるオーガニック。
しかしオーガニックと普通のスキンケアアイテムの違いをちゃんと知っていますか?なんとなくオーガニックのスキンケアを使いたいけど、どれを選んでいいか悩んでいませんか?
今回はオーガニックスキンケアについて徹底解説します。
オーガニックとは
オーガニックとは「有機栽培」「農薬や化学肥料を使わないもの」といった意味の言葉です。
農薬や化学合成成分などを使用せずに作られたものを使用したアイテムをオーガニックコスメと呼びます。
しかし、オーガニックコスメとしての基準はなく、有機栽培されたものが少しでも入って入ればオーガニックと呼べてしまうのが現実です。ですから、しっかりとオーガニックについて知っておくことが大切です。
オーガニックと書いてあるから肌に良いんじゃないかなと簡単に考えるのは危険なのです。
オーガニックと似たもので「無添加」「天然由来」「自然派」といった言葉をよく聞くのではないでしょうか。
これらもオーガニックと同様、「お肌に良い成分のみで作られている」「化学合成成分が全く入っていない」と思われがちですが、そうではありません。
【無添加】防腐剤、石油系界面活性剤などのいわゆる「旧表示指定成分」が含まれていないもの。
【天然由来】【自然派】天然素材から精製された天然成分が含まれているもの。
こちらもはっきりと基準が定義づけられている訳ではなく、あくまでも自分で成分表を見て判断する必要があるということです。
オーガニックスキンケアアイテムの魅力と注意点
お肌になるべく優しい成分のスキンケアアイテムを使いたいと考えた時に、思い浮かぶオーガニックコスメ。ただ「オーガニックだから全部お肌に良い!」と簡単に考えてしまうのは危険です。
しっかりとオーガニックのスキンケアについて理解した上で自分にあったスキンケアアイテムを探しましょう。そのためにも、オーガニックスキンケアアイテムを使う上での魅力と注意点について知っておきましょう。
オーガニックスキンケアの魅力
オーガニックのスキンケアを取り入れるメリットは大きく3つあります。
①化学物質が使用されていないので低刺激
②肌本来の自然治癒力を高める
③植物成分だからリフレッシュ効果も
それぞれ詳しく解説します。
魅力①化学物質が使用されていないので低刺激・安全
オーガニックを選ぶ理由として最も多いのが「低刺激」という点ではないでしょうか?
前章で解説したように、オーガニックのスキンケアアイテムは自然の成分が含まれたスキンケアアイテム。人工的な化学物質が含まれていないので安心・安全。
ですから、敏感肌に悩んでいる方や妊娠・出産でお肌が敏感になってしまった方、小さなお子さんがいらっしゃるママさんなどにも安心して使っていただくことができます。
オーガニックコスメには明確な基準がないため、全く化学物質が入っていないとは言い切れません。そのためひとつひとつ成分表などで確認することが大切です。しかし、全くオーガニック成分が含まれていないものを使うよりもオーガニックのスキンケアアイテムを使う方がお肌にとって刺激が少ないのは確かです。
なるべくお肌に刺激を与えたくないという方にはオーガニックのスキンケアがおすすめです。
魅力②肌本来の自然治癒力を高める
オーガニックスキンケアは、お肌の根本からトラブルの原因を解決するという役割を持っています。
肌トラブルに直接作用する一般的なスキンケアとは異なり、自然由来の天然成分でお肌本来の自然治癒力を高める働きをします。
その時だけのケアではなく、今後5年後や10年後、20年後のお肌を若々しく健康に保つことができます。
お肌自らがうるおいを生み出し、刺激にも耐えられる健康的なお肌へと導くことができます。
そういった点から、オーガニックコスメはエイジングケアにも効果的です。
魅力③植物成分だからリフレッシュ効果も
オーガニックコスメは植物成分が含まれているため、特別な香料の香りではなく自然の香りです。
植物成分のエキスや精油が含まれている場合、それはアロマテラピーで使用されるものと同じものなのです。ですから、アロマテラピーほどの効果はありませんが自然の植物の香りですっきりリフレッシュ効果も期待できます。
毎日行うスキンケアですから、そのひとときを爽やかに気持ちよく過ごすことができればスキンケアを丁寧にしっかり行うことができますよね。
オーガニックコスメで毎日のスキンケアタイムを至福の時間にすることができるのです。
オーガニックスキンケアの注意点
お肌に嬉しいことがたくさんあるオーガニックコスメですが、注意しなければならないこともあります。
「オーガニックってなんだかお肌に良さそう」と簡単に考えずに、しっかりとオーガニックコスメの注意点を確認してから選ぶようにしましょう。
注意点①肌に合わないことがある
注意点②使用期限・保存方法を守る
注意点③効果がすぐに実感できない
それぞれ詳しくチェックしていきましょう。
注意点①肌に合わないことがある
オーガニックと言えば「肌に優しい」「低刺激」というイメージですよね。
しかし、オーガニックコスメには植物成分がそのまま含まれています。肌に合わない成分が含まれていた場合、ダイレクトに成分の刺激を受けてしまうことになります。
わかりやすい例がアレルギーです。アレルギーのある成分を直接肌につけるわけですから、お肌にとっても大きな刺激になってしまいます。
アレルギーがある方はもちろんない方もお肌にあっていない成分が含まれている場合があるので、必ずパッチテストをしたりトライアルセットで1週間ほど試してから選ぶようにしましょう。
オーガニックならではの注意点ですが、自然の成分をスキンケアに取り入れるにはしっかりと成分をチェックすることが大切です。
注意点②使用期限・保存方法を守る
オーガニックコスメは化学物質が含まれていないため、もちろん防腐剤や保存料などが使用されていません。つまり、食品と同じように使用できる期間が決まっています。
自然由来の成分を使用しているので、使い続けられるものではありません。
そのため、保管方法もしっかりと決められたものを守らなければいけません。
「開封後1ヶ月以内」「冷蔵庫で保存」などの記載をよく読んで、必ず守るようにしましょう。
一般のスキンケアアイテムにはなるべく長く使えるように防腐剤や保存料が使用されているものが多いです。それらに比べて、オーガニックコスメは使用期限や保存方法をしっかりと守らなければお肌にとって悪影響となってしまう危険もあります。
一般のスキンケアアイテムに比べて、使用に注意が必要なスキンケアアイテムだということを忘れないようにしましょう。
注意点③効果がすぐに実感できない
オーガニックコスメは、肌トラブルに直接働きかけることを目的としていません。
長期間使用することで、徐々に効果を実感することができるのがオーガニックのスキンケアです。一般のスキンケアアイテムは、肌トラブルを解決するための成分が使用されていたり使用感がよくなる工夫がしてあります。ですから、使い心地は一般のスキンケアアイテムの方がよく感じてしまうことがあります。
オーガニックコスメでは、肌トラブルの解決や使用感というものは重視されておらず、自然由来の成分を使用してお肌本来の力で健康なお肌を作ることが目的とされています。
ですから、使用しはじめた頃はすぐに効果を実感することはできないでしょう。
クリームが硬くて伸びづらかったり、化粧水が浸透しにくかったりと使いづらいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ですから、オーガニックのスキンケアは使用感や目の前の肌トラブルを対処したい方には物足りなく感じてしまうでしょう。オーガニックと聞くとお肌に優しくて、すぐにお肌が綺麗になると思ってしまいがちですが、オーガニックスキンケアを続けることでお肌自身が健康で美しくなっていくものです。
そのため、じっくりと丁寧にスキンケアをする必要があるという点を覚えておきましょう。
おすすめのオーガニックスキンケアブランド
オーガニックコスメのブランドは海外のブランドや国内のブランドなど数多くあります。
その中でもおすすめのオーガニックスキンケアブランドをご紹介します。
どんなオーガニックブランドが良いか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
HANA オーガニック
HANAオーガニックは国産のオーガニックブランド。
日本ではオーガニックコスメの明確な基準がない中、独自の厳しい基準を設定し徹底したオーガニック処方にこだわっています。
500以上の美容成分が含まれるバラ、ブルガリア産のダマスクローズを使用し抗炎症作用や抗酸化作用で透明感のある美しい肌へと導きます。
また、フランス産のバイオエコリアを配合し、肌内部から善玉菌を増やすことで肌のバリア機能を高め老化トラブルを防ぎます。
国産のスキンケアアイテムにこだわりたい、シミや美白ケアを重視したい方におすすめです。
ジュリーク
ジュリークは1983年にDr.クラインと植物学者のウルリケ夫人によって作られたオーストラリアのオーガニックブランドです。
自社農園で手作りしている植物はバイオダイナミック無農薬有機農法で栽培し、独自のブレンド・製法でオーガニックコスメを作っています。
素材から全てこだわったオーガニックコスメは、多くの女性から支持されています。
スキンケアだけでなく、ヘアケアやボディケアも人気。
自然の成分にこだわりたい方におすすめ。
メルヴィータ
メルヴィータはフランスのオーガニックブランド。
オイル美容のパイオニアであり、オーガニックの世界基準であるエコサートを世界で初めて取得。
製品の95%以上が天然または天然に由来する成分、植物原料の95%がオーガニック栽培によるものといった厳しい基準をクリアしたオーガニックコスメは、世界中で愛されています。
特に、洗顔後の肌にブースターとして使用するアルガンオイルが支持され、多くの美容家やモデルから支持されています。
オイルはサラサラとしたテクスチャーなので、オイル美容を試してみたいけどベタつきが苦手な方におすすめです。
さいごに
オーガニックのスキンケアについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
オーガニックは一見お肌に優しく良いことだらけのイメージですが、植物の成分がダイレクトに肌に伝わるためお肌に合うものと合わないものがあります。
オーガニックについてしっかりと理解しておくことが大切です。
使ってみて効果がすぐに出なくても諦めずに、5年後や10年後、20年後のお肌のためにオーガニックスキンケアを取り入れてみてはいかがでしょうか?